・①ストレス要因:なくなったのではなく質が変わった
・②自己肯定感:会社員時代のほうが高かった
・③人間関係:あえてゼロにした結果、比較不能
・④裁量:ここは圧倒的に良くなった
・まとめ:4つの軸で見たメンタルの変化
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
今回は、FIRE後にメンタルは改善したのか、というテーマでお話しします。
会社員をしていると、仕事の内容や人間関係、長時間の拘束など、さまざまな要素が影響します。早期退職はそうしたものからの解放でもあるので、「メンタルは改善して当たり前」と思うのが普通かもしれません。
ただ、メンタルの良し悪しと一言でいっても、かなりざっくりしています。そこで今回は、この4つの要素に分解して、それぞれが会社員時代と早期退職後でどう変わったのかを見ていきます。
① ストレス要因
② 自己肯定感
③ 人間関係
④ 裁量
ぺいぱは2024年末に、20年近く勤めた会社を早期退職し、現在で1年9ヶ月ほどが経ちました。その実感をもとに、最終的に「メンタルはどうだったのか?」を整理してみますので、ぜひ最後までお楽しみください!
まずはストレス要因です。
<🏢会社員時代>
ぺいぱは、20年近く勤めた会社の半分以上で、部下を持つ管理職として過ごしました。数字を背負い、責任を持ってプロジェクトや組織運営を任される。
規模が大きくなるほどプレッシャーも増しますが、それ自体が大きなストレスだったかというと、そうでもないんですよね。チームで成果を出して達成感を得たり、気持ちが高揚したりと、やりがいを感じていた部分もありました。やりがいとストレスは表裏一体、というところです。
ただ、会社員生活の終盤で気持ちが折れてしまったのは、管理職ならではのストレスが積み重なったからでした。たとえば、法整備への対応で膨大な書類との向き合いが増えたこと。経営幹部の方々と価値観が合わないことなどなど。詳しくは、こちらの動画でお話ししています。
こうしたストレスは、根本的な原因が会社側にあるため、自分ひとりの力では解消できません。しかも、会社で上の立場になるほど、社内の課題を社外の人には話しにくくなり、同じ目線で悩みを打ち明けられる相手も少なくなって、孤独になりがちです。これも、管理職特有のストレスだったと思います。
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<🏠早期退職後>
一方、今のストレスを強いて挙げるなら、国民健康保険料や住民税の高さ。それから、YouTubeの再生数が伸びない、といったところでしょうか(笑)
会社員時代と根本的に違うのは、原因がはっきりしていて、自分で対策が打てることです。
国保が高いなら、社保に入れるように法人を作ろう、という判断ができます。YouTubeが伸び悩んだときも、YouTube Studioという分析ツールを見ながら、どんな話題なら多くの人に興味を持ってもらえるのかを試行錯誤できます。自分ひとりではどうにもならなかった会社員時代のストレスとは、性質がまったく違います。
これは、関わる人数が少ないから、ということでもあります。会社員時代は多くの人が絡んでいましたが、今は一人で活動しているので、ストレスの数も規模も減りましたし、改善に向けた行動も自分で起こせます。
ストレスがなくなったわけではなく、質が変わった。そして、自分で動いて解消できる質になった。この点は大きく良くなった部分です。
次は自己肯定感です。
自己肯定感とは、長所も短所も、成功も失敗も含めて、ありのままの自分を肯定して「自分には価値がある」と感じられる感覚のことだと思います。
高ければ活動的になって、失敗を恐れずに挑戦できます。低いと、何でも否定から入ってしまったり、他人と過剰に比べてしまって、何もしていないのに心身が疲れてしまったりします。
目に見えないものなので評価しづらいのですが、その前提で、会社員時代と今を比べてみます。
<🏢会社員時代>
会社員時代のぺいぱは、「仕事こそ自分」という生き方をしていました。どこの会社で、どんな役職で、どんなプロジェクトに携わっているか。会社員はみんな、そうしたラベルを貼られますが、ぺいぱはそのラベルで自分を語っている部分が大いにありました。当時の「ぺいぱ」とは、そのまま会社での役割だったわけです。
世の中もそうですよね。住宅ローンを組むときは勤務先や年収、役職を見られますし、初対面の人に名刺を渡すときも、中身より外側のラベルが先に見られがちです。
もちろん、先ほどお話ししたとおり、仕事にはストレスもありました。ただ、それを帳消しにするくらいの満足感が会社の中にあったからこそ、四半世紀続けられたのだと思います。ストレスで気持ちが下がっても、あるとき大きくモチベーションが上がる。そのバランスがなんとか取れている間は続けられますが、極端に崩れると続かなくなります。
振り返ると、辞める直前の2年ほどで大きくバランスを崩したものの、それ以外はギリギリ保っていました。特に2010年代の10年間、ちょうど30代の頃は、会社の中でもそれなりに貢献できて、仕事を面白がっていた時期でもあります。尻すぼみにはなりましたが、会社員時代を通して見れば、自己肯定感は高かったと言えます。
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<🏠早期退職後>
一方で、早期退職後はというと、ここは正直、下がっていると思います。
以前の動画でも触れましたが、ぺいぱは会社員ではない期間がほとんどありません。若い頃にフリーランスを1年だけやった時期はありましたが、そのときも仕事はしていましたし、名刺も自分で作っていました。名刺がない状態は今回が初めてなんですね。
先日「無職と書きづらい問題」を取り上げましたが、まさにあの話で、肩書きがなくなったということです。
会社が貼ってくれていたラベルで生活していた人間が、そのラベルを全部なくして、何者でもない自分になる。この状態で自己肯定感を高く保つのは、なかなか難しいんですよね。
早期退職1年目は静養に充てていたので、あまり何も考えていませんでした。2年目に入って考えを整理していく中で、会社を作るという流れが生まれ、会社を作れば名刺もできる、というところまで見えてきました。
自分の会社でどんなビジネスをやるかは、まだ具体的に決まっていませんが、作れば何かやるだろう、という感覚です。
そのうえで、四半世紀の会社員生活の平均と今を比べれば、今のほうが低い。これは間違いなく言えます。ただ、「今という”点”」と「四半世紀という”線”」とを比べるのは、そもそも不公平です。早期退職後は、3年、5年、10年と経ったときに、初めて答えが出るものだとも思っています。
そのため、「今の時点では会社員時代と比べて低い」というところまでが正直な答えです。
3つ目は人間関係です。
<🏢会社員時代>
会社員時代は、望まなくても、山のように人間関係が発生していました。ただ、人間関係は多ければ多いほどいい、とも思いません。
若い頃は「友達100人できるかな」ではないですが、広く顔を知られていることや、知り合いが多いことが満足感につながっていました。
トレーディングカードのように名刺を集めていた時期があって、ファイル3冊ぶんくらいになったと思います。20代の頃は、薄くてもいいから、いろいろな業種の人と広く知り合うことを重視していたわけです。
30代になると、役割や責任が上がるにつれて、付き合う人も変わっていきます。社内の人とは必要に応じて付き合いつつ、関係を深めていったのは、会社外のいろいろな業種の方々です。まぁ、どうしても同じIT業界の方が多くはなりましたが。
社内のコミュニティだけだと、考え方がどうしても一定の範囲を超えてきません。違う組織や違う人生経験を持つ方の話を取り入れることが、自分にとってプラスだと思ったので、外との交流は自分から積極的に作っていたわけです。
ちなみに、ぺいぱは根が受動的で陰キャなタイプなんですが、キャラクターを使い分けていて、外で活動するときは能動的で陽キャを演じていました。そのおかげもあって、会社員時代は、どの時期を切り取っても人間関係は潤沢だったと思います。
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<🏠早期退職後>
それが今はどうなったか。自分でも大胆な取り組みだったと思うのですが、会社を辞めた2024年末に、電話帳やLINEの登録を、親などを除いてほぼ全部消しました。過去のつながりは、今は一切ありません。ゲームでいう「強くてニューゲーム」のような形で、一から知り合いを作っている最中です。
以前の動画で「コミュニティ探しが難航している」という話をしましたが、もともとぺいぱには、自宅と会社以外の「第三の場所」がありませんでした。
会社というラベルのついた自分を使って、会社の周辺にいる外の方々と関係を築いてきたので、その基盤を全部手放したことになります。独身クソ野郎の身でこんな思い切った行動をするのは自分でも驚きますが、とにかくリセットしたかったんですね。
抱えているものをずっと持ち続けると、どうしても今までの延長線上になってしまいます。全く違うところからもう一度歩み始めるなら、身軽なほうがいい。「何かを手に入れるには、何かを手放さなければならない」とはよく言ったものですが、ぺいぱはこれをドラクエで学びました(笑)
昔のドラクエは、一人のキャラクターが8個までしか道具を持てなかったので、宝箱のアイテムを取るには何かを捨てなければならない場面が常にありました。どれだけ身軽でいられるかが、どれだけ新しいものを得られるかにつながる、と思っています。
それに、やるなら極端にやったほうが、結果がすぐにわかります。2021年のコロナ禍に、部屋の荷物を全部捨ててホテル暮らしをしたのも同じ考え方でした。
少しずつ試すより、一度全く逆のところを経験してみれば、その間のどこが自分にとって一番心地良いのか、落としどころが最短でわかるからです。今は、その極端な行動の途中にいます。
なので、あえて自分でリセットした今の人間関係は決して潤沢とはいえません。周りの支えという意味では、会社員時代の方があったと思います。
ただ、周りに人が多ければそれでいい、とは限りません。会社員時代の付き合いには、「役職に就いているぺいぱ」と付き合っていた人も多かったはずで、その中に本当に信頼できる関係がどれだけあったのか、今振り返っても見分けがつきません。
それが今も続いていたらよかったのかというと、そうとは言い切れない。人間関係は、良くなった・悪くなったで比べるのが難しく、比較不能というのが正直なところです。
4つ目は裁量、つまり、自分でどのくらいコントロールできるかです。
裁量の範囲が大きいほど、うまくいってもいかなくても、自分で決めたことなので納得感があります。メンタルの良し悪しを左右する、大事なポイントの一つだと思います。
<🏢会社員時代>
会社員は、自分の意思だけで何かを決められる場面が、それほど多くありません。プロジェクトも、会社の意思で始まることがほとんどです。
管理職になれば権限がありそうに思えますが、実際にはほとんどなく、ぺいぱが勤めていた会社では、決裁できる金額もごく小さなものでした。
ただ、これは当然といえば当然です。人のお金でビジネスをしている以上、裁量が限られるのは自然なことなので、ぺいぱはそこは割り切って、淡々と仕事をしていました。失敗しても給料がゼロになるわけではない安全なポジションで仕事ができる。
裏を返せば、成功しても給料が跳ね上がるわけではない。それが会社という仕組みです。最終的には、資金も含めてリスクを一番取っている人が、一番大きな裁量を持つべきだと思います。
もう一つ、会社員時代の「プライベート」も、実は完全に自由ではありませんでした。ぺいぱの生き方は、仕事とプライベートを明確に切り分けておらず、プライベートでも会社の延長での付き合いはありました。それに会社のために必要なスーツや革靴、カバンなども、自腹で用意しますしね。
会社員には給与所得控除という仕組みがありますが、実際に使った金額をそのまま経費として差し引けるわけではないので、基本的には「経費」という考え方はできません。なのに、仕事に関連する支出は何かしら必ず発生していくわけです。
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<🏠早期退職後>
今は、時間の使い方も、お金の使い方も、すべて自分の意思で決まります。
「会社員時代にもお金の使い方は自分で決められたじゃないか」、と思われるかもしれませんが、実際は先ほど述べたようにかなり違います。今は、純度100%で自分のために使えるお金と時間になったということです。
ただ、会社がすべてだった人間が「はい、あとはご自由にお使いください」と言われると、これはこれで結構難しいものです。ぺいぱも、1日の時間をどう使うか、今も試行錯誤しています。
ぺいぱの場合は、創作活動をしていきたいという思いがありました。もともとデザイナーとして社会人をスタートして、その後ずっと管理職を続けてきたので、ある意味で原点回帰でもあります。
YouTubeでの発信も、4コママンガも、過去にやってきたことの集大成のような側面があります。それに加えて、生活の質を上げていくという観点で筋トレやペン字も始めました。自由な時間を得たからこそ取れる打ち手を、少しずつ習慣にしているところです。
会社員のままだったら、今お話ししたことは、ほとんどできていなかったと思います。YouTubeは会社員時代からやっていましたが、メインチャンネルを細々と続けていたくらいで、サブチャンネル「ぺいぱのひとりごと」に、ここまで取り組むことはなかったでしょう。ゲーム実況のサブサブチャンネルも、4コママンガも、絶対にやっていません。
自分で獲得したこの裁量を使って、第二の人生で何をやっていくのか、その道を今つくっているところです。手探りで、答えはまだ出ていません。それでも、裁量という一点だけで見れば、会社を辞める前と後で、確実に良くなったと言える部分です。
まとめ:4つの軸で見たメンタルの変化
ここまでの話を整理します。
①ストレス要因:
なくなったわけではなく、質が変わった。原因がはっきりしていて自分で対処できるようになり、大きく改善した。
②自己肯定感:
会社員時代のほうが高かった。ラベルを失った今は下がっている。3年後、5年後、10年後にもう一度見直したい。
③人間関係:
あえてゼロにしたので、周りの支えは会社員時代の方があった。ただ、当時の関係の質は今振り返っても分からず、比較不能。
④裁量:
圧倒的に今のほうが優れている。
良くなったもの、悪くなったもの、種類が変わって比較できないもの。それぞれが混ざっているので、「メンタルは改善したのか」を一言で答えるのは難しいです。
総合的に見れば、トントンといったところでしょうか。メンタルに影響する要素の種類が、会社員時代と今とでは、そもそも全く違うからだと思います。
おしらせ
「やわらか中学校」から生まれた4コママンガ「やわらかクエスト -お金と仕事と呪われし大陸-」の公式アイテムがついに登場! 現代社会における世知辛いお金や仕事の話をあえて王道RPG風な世界で描いてみたら、をテーマにnoteでお届けしている本作。登場キャラクターたちがこの度かわいいグッズになりました!
さいごに
今回は「FIRE後、メンタルは改善したのか」というテーマで話をしてきましたけれども、いかがだったでしょうか。
ストレス要因・自己肯定感・人間関係・裁量という4つの軸で分けてみましたが、これ以外にも、メンタルを向上させる要素や、低下させる要素は、いろいろあると思います。
皆さんも早期退職に限らず、
・転職して変わった
・引っ越しして変わった
・結婚して変わった
・お子さんが生まれて変わった
というように、人生のステージが大きく変わった前後を振り返ってみると「ここが一番メンタルが変化した」と思うポイントがあるのではないでしょうか。
ぜひ、どんなポイントが一番変わったのか、それはどんな変化だったのかなど、コメントで教えていただけると嬉しいです!
この「やわらか中学校」では、ぺいぱの資産運用の実体験を中心にお金や仕事に関する話題をお届けしています。ぜひチャンネル登録・いいね・コメントをよろしくお願いいたします!
また、YouTubeサブチャンネル「ぺいぱのひとりごと」は、ぺいぱが興味関心のある話題を取り上げて好き放題喋り倒すラジオのような、ながら聴き用コンテンツとなっています。
そしてこの「やわらか中学校」から生まれた4コママンガ「やわらかクエスト -お金と仕事と呪われし大陸-」をnoteで連載中。中世RPG風の世界観でお金や仕事に関するあるあるネタを扱った作品となっていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
ということで、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
・①ストレス要因:なくなったのではなく質が変わった
・②自己肯定感:会社員時代のほうが高かった
・③人間関係:あえてゼロにした結果、比較不能
・④裁量:ここは圧倒的に良くなった
・まとめ:4つの軸で見たメンタルの変化
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
振り返っても分からんことはある。

