・主要株価指数の年初来騰落率
・ぺいぱが投資家として成長した瞬間
・今年に入ってからの金融資産推移
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
ここ最近の株式市場、かなり荒れていますね。心配されている方も多いようですが、長期投資を前提に株式保有をされている方はまず落ち着いてもらいたい。「こんなことで一喜一憂していたら長続きしませんよ」という話を今回はしていきます。
実は「荒れている」と言っても米国株や全世界株インデックスはそこまででもないんですよね。日本株の方が不安定だとも言えます。米トランプ政権の関税政策に端を発する世界経済の不透明感が幅広い業種に影を落としているわけです。ここで、主要株価指数の年初来騰落率を見ていきましょう。
NYダウ +3.42%
ナスダック ▲2.25%
S&P500 +1.46%
日経平均 ▲5.47%
TOPIX ▲2.70%
ACWI +3.04%
※25年3月1日時点
※数字は四捨五入
このように、世界的な貿易摩擦への懸念から輸出依存度の高い日本企業の株価が大きく下落していることが分かります。一方で、S&P500(米国株式)やACWI(全世界株式)はまだプラス圏なんですよね。
そんな中で日本銀行の追加利上げ観測が高まっていることもあり、円高が進行しています。
日本円 +4.52%
※25年3月1日時点
※数字は対米ドル
※数字は四捨五入
円高になると、為替ヘッジがない外貨建て資産の投資信託は評価額が下がりますから、NISAで人気のこれら商品では当然のことながら大きく下落しているわけです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ▲3.93%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) ▲6.27%
eMAXIS NASDAQ100インデックス ▲8.52%
iFreeNEXT FANG+インデックス ▲10.19%
ニッセイSOX指数インデックス(米国半導体株) ▲13.41%
※25年3月1日時点
※数字は四捨五入
昨年は年間を通して株高・円安で推移し、投資をしていた人とそうでない人との間で資産格差が生まれたわけですが、それを横目で見て今年から投資を始められた人は、まさにいま元本割れを経験する辛い時期を過ごしているのではないかと思います。
どのような商品を持たれているかによって状況は大きく変わってきますが、正直なところ5%前後の上げ下げに一喜一憂する必要はありません。長期投資を前提にやられている方は特にです。
ぼくはかつて日本の個別株や暗号資産で数百万円単位の損失を出して逃げるように撤退していたことがありました。それが今ではそんな損失が小さく見えるぐらい、数千万単位での含み益を抱えているわけです。
この前後で個人投資家として何が最も変わったか。それは「何事にも動じない」ということです。2020年3月にはコロナショックがありました。2022年はFRB(米連邦準備制度理事会)のQT開始により米国株式市場は年間通じて低迷しました。昨年は8月に日銀の不用意発言などから日経平均株価は歴史的な下げを経験しました。
それでも腰を据えて保有し続けた。だから今があります。たったこれだけ。たったこれだけのことを皆ができないから、長期投資はすごく難しいし、投資で含み益を大きく育てることをごく一握りの人しかできないわけです。
激減したぺいぱの金融資産
ぼくがどのぐらい動じない人なのかを数字で示しましょう。例に漏れず今年は大きく資産を低下させています。それでも気にせず日々を過ごしてるよということです。論より証拠、ぺいぱの年初来の金融資産推移です。
<ぺいぱの金融資産(24年12月末)>
オルカン:3,738万円
暗号資産:1,518万円
法定通貨:1,027万円
—————————-
合計:6,283万円
※数字は四捨五入
<ぺいぱの金融資産(25年2月末)>
オルカン:3,929万円
暗号資産:1,235万円
法定通貨:420万円
—————————-
合計:5,584万円
※数字は四捨五入
なお2月上旬、ほぼ一括でNISA枠にオルカンを埋めているため、現金から投資信託へ数字が移っています。そのためオルカンが増えているように見えますが、含み益は減少しています。
金融資産全体の推移を率にすると11.16%減、額にすると699万円減。ぼくはコア資産がオルカンですが、サテライト資産としてビットコイン・イーサリアムを保有していることから、下げ幅はFANG+やSOX指数並みなんですね。
たった2ヶ月で700万円も減っています。しかも今年から無職です。これを埋める労働収入はありません。早期退職直後に大きく相場が下がるとFIREが失敗するなんて話もあります。しかも1年目は保険料や年金の支払いに追われて毎月確実に赤字です。それでもぺいぱは穏やかに過ごしています。
わずか2ヶ月で700万円も失うというのは気持ちの良いことではありませんが、それでも狼狽売りに走らないのは、10%どころか30%、50%ぐらいの下げも覚悟してやっているからです。何なら暗号資産なんて全損する覚悟で持っています。
このぐらい「投資をする」ということは、肝を据えてやる。保有していることを忘れているぐらいが良い。そういうことなんです。ぼく自身もこうやって資産を紹介する話題を扱わなければ、月末の締日に状況を確認するぐらいで、後は一切動向を見ません。
もし、株式投資をされている方で、ここ最近の相場が不安で眠りが浅い、常に考えてしまう、毎日評価額をチェックしてしまう。こんな方がいらっしゃるのであれば、それは
① 選んでいる商品があなたに向いていない。
② 投資の仕方があなたに向いていない。
③ 投資している金額があなたに向いていない。
このいづれかだと思います。①については、値動きがもう少しマイルドな商品に変えた方がいいでしょうし、②については一括ではなく積立にするなどが良いでしょうし、 ③については投資金額をもう少し抑えることを考えても良いでしょう。
いづれにしても、投資は将来の自分が選択肢豊かに暮らすために行うものです。もちろんその原資を作るために今の自分を律することも必要でしょうが、それが苦しすぎて生活に支障をきたしては身も蓋もありません。
投資は長期で行うもの。つまり長期でやれるぐらい無理のない塩梅を早期に見つけることも、長期投資家になるためのコツだというわけです。マラソンでも序盤に飛ばしすぎて後半に失速する、棄権するなんてこと起こり得ますね。なお、ぼくはこっちでも同じ失敗をしたことあります。
おしらせ
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さいごに
今回は「株安・円高に不安な皆さんに捧ぐ:ぺいぱは無職で700万円も減ったけど元気です。」というテーマで話をしてきました。
繰り返しになりますが、世の中には無職に成り立てで700万円も資産を減らしたぼくのような人もいるわけです。そう考えると「ま、自分はそこまでじゃないな」と気持ちが楽になりませんか?(笑)
投資をする上で「周囲の人がどうこう」ということに本来振り回されてはいけませんが、実際人間は生きていく中で、周りの状況も気になるものです。自分よりも酷い状況にある人を見ると落ち着くこともあるでしょう。そんな精神安定剤としてぼくをお使いください。
日本証券業協会のまとめでは、2024年中の新NISAにおける売却状況を投資家に尋ねたところ、「1銘柄も売却なし」と回答した投資家は「つみたて投資枠」では83.2%。「成長投資枠」では75.3%にのぼります。
これを見ると、多くの投資家が長期投資を視野に株式や投資信託を継続保有していることが分かりますが、裏を返せば「2割ほどが売却している」という見方もできます。
この調査では高年収帯に限らず幅広い年収帯でNISAが活用されていることも分かっていますので、間違いなく日本における長期投資の裾野は緩やかながら確実に広がってきています。
だからこそ、せっかく投資を始めた方がここで辞めてしまうのは勿体無い。昨今の下げ相場で不安になっている方はご自身の置かれた環境に合わせながら、先ほどの①②③の見直しを是非していただければと思います。
もちろん、コメント欄やメールなどでご連絡をいただければ、ぺいぱから何らかのアドバイスをすることも可能です。不安を吐露するだけでも気持ちが楽になることもあります。焦って良い選択を取れることはありませんから、そんな時は落ち着いて温かいお茶でも飲みながら「評価額が下がれば安く買える、評価額が上がれば資産は増える。つまりどっちでもハッピー」ぐらいに思ってリラックス。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
資産形成は一日にして成らず。