・将来よりも目の前のモノやコト
・現在志向バイアスとは
・後悔先に立たず
おはーん、ペーパー先生です。
将来の健康よりも目の前のお菓子。
将来の知識よりも目の前の娯楽。
将来のお金よりも目の前の消費。
こんな天秤に揺れ動く人、多いのではないでしょうか。
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いや、天秤をかけることすらせずに
目の前の選択肢を掴んでいる人の方が多いかもしれません。
皆さんは「現在志向バイアス」という言葉を聞いたことあるでしょうか?
将来得られる価値(ベネフィット)と、今すぐ得られる価値とを天秤にかけると、後者を選択してしまう人間の心理特性のこと。
不確定な未来よりも、今すぐ得られる価値の方が魅力的に映ってしまう。
これは節制できない人でよく見られる特徴的です。
リスク資産で運用をしている人は
現在の1万円が、10年後の1万6,000円になることを理解しています。
S&P500の過去10年の平均利回りは6.98%。
インフレ率を2%だとして、差し引きおよそ5%。
つまり1万円を5%の複利で働かせるとお金はこのように増えます。
だからこそ、今この瞬間を楽しむためにモノやコトを買うのか。
もしくは将来のためにお金を育てておくのか。
こうした天秤を頭の中でイメージした上で、
多くの投資家は支出の是非を判断しているわけです。
先日、先生が健康診断で高血圧を指摘され、
食生活の改善を試みている話題をお届けしました。
これも先ほどの投資の考え方と似ています。
毎日好きなモノばかりを食べ続ければ将来健康を害する可能性が高まりますが、
今の食生活を改善をすれば将来健康を害する可能性は低くなります。
いま、この瞬間を好きなように生きるのか?
いまを我慢して将来の安心安全を確保するのか?
こんな天秤の上に人生は成り立っています。
また、健康は最強の節約です。
今を好き勝手に生きて、将来に治療費が高額でかかるよりも、
今を摂生して、将来も健康でお金がかからない生活を送る方が、
フィジカルもメンタルもずっと素晴らしいものになり得ます。
勉強でも同じことが言えますね。
語学や金融の知識など、覚えるのには相当な苦労が必要です。
一方でその苦労をせずに、娯楽に走ることは容易です。
しかし、得られた知識は、さらに新しい知識を生み、
その人のQOL(生活の質)を更なる高みに押し上げます。
先生の場合だと、それが大学院やFP(ファイナンシャルプランニング技能士)、
資産運用にまつわる知識でした。
ことわざに「後悔先に立たず」というものがあります。
何かしてしまった後で悔やんでも、もう取り返しがつかないこと。後で悔やまないよう、事前に熟考すべきということ。
今日ご紹介した現在志向バイアスに当てはまるケースというのは、
まさに後になってから気付くものばかりです。
そして、これを逆手にとって、
「今ならもれなく割引!」
「限定数あと僅か!」
「今すぐ受付開始!」
人に考えさせる間を与えず、即断即決でモノやサービスを
購入させるマーケティングに世の中は溢れています。
金額に関わらず、将来価値がどの程度なのかを認識し、
その上で購入判断をしていきたいものです。
では、ごきげんよう。
人間は楽する生き物。