・ソフトバンクグループ孫会長が取り組んでいること
・ビジネスにおける「再現性」とは何か
・事業家は自分の意思を後世に残し続ける
おはーん、ペーパー先生です。
先日、ソフトバンクグループ孫会長のインタビューに関する話題に触れた際、
情報革命をするために取り組んでいる一連の打ち手というのは、
自身がいなくなった後も、何百年と続けていくための仕組みづくりであり、
そこに必要なのは「再現性」である、という見解を述べました。
詳しくはこちらをご覧いただければと思います。
今日は組織を強くし長生きさせる、ビジネスにおいての「再現性」についてやわらか考察します。
ビジネスにおける「再現性」とは
再現性とはそもそもどういった意味でしょうか?
同一の特性が同一の手法により発現するとき、その結果の一致の近さのこと。言い換えると、実験条件を同じにすれば、同じ現象や同じ実験が同一の結果を与える場合に再現性があるという。(Wikipediaから)
なんだか難しい話ですが、同一条件化で同じプロセスを辿れば同じ結果に行き着く。
これを”再現性がある”というわけです。
解説文章からも分かる通り、元々は科学実験などで使用される言葉ですが、
これを先生はビジネスの現場でも活かしています。
それはどういうことなのかを解説してきます。
例えば、自分が500名のスタッフを預かる社長だとしましょう。
優秀な社長が、頭の中にあることを日々指示を出していけば、
すぐに組織としての結果も生まれていきます。
一方で、この社長が急にいなくなってしまったらどうなるでしょうか。
社員が指示待ちの状態に慣れている組織は機能しなくなります。
つまり司令塔不在です。
ここに「再現性」の話を持ち込むとどうなるのか。
まず社長はこの会社の「目的」が何であるのかを社員に示します。
そしてそれに紐づく「目標」「手段」を直下の部下に考えさせて設定をします。
これで組織の進むべき方向性が定まります。
お金を生み出すプロジェクトの差配に対する考え方と合わせて、
レポートラインの図化、評価体系の明文化、役職変更基準のルールづくりなど、
組織運営で必要な枠組みを固めていきます。
このように、ゴールを提示しそこへ向けて自走する組織を作っていくわけです。
自走に慣れてきた組織で社長が急にいなくなるとどうなるでしょうか。
先ほどのケースと違い、そのまま自走を続けることができます。
つまり、人が入れ替わっていっても機能し続ける。
これがビジネスにおける「再現性」です。
さいごに
もちろんこれは言葉でいうほど簡単なことじゃありません。
先生自身も、まさにいま勤務先の担当部門で四苦八苦しているところです。
事業家の皆さんは、組織に自身の考え方を根付かせるか、
もしくは慈善活動など自身の財団等を通じて、
後世にも何らかの形で自分の意思を繋いでいくための自走する仕組みを設けています。
この考え方は事業家に限らず、どのような組織であったとしても必要なことであり、
これこそがビジネスにおける「再現性」が求められる理由なのだと思います。
皆さんはどのように思われますか?
今日話したことは資産運用でも同じことが言えますよね。
「例え生まれ変わったとしても同じやり方をして再び成功できる!」
こう自信を持って言えるような「再現性」を我々も作り上げたいものです。
こちらの記事もよろしければどうぞ。
では、ごきげんよう。
「再現性」がある組織は人も成長する。