・失業手当受給までの流れ
・ハロワ訪問までの準備
・窓口での具体的なやり取り
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
先日、雇用保険の失業手当受給手続きをしにハローワークへ行ってきました。ぼくは20年近く勤務した会社を2024年12月末で退職しました。管理職業務がしんどすぎてギブアップしたんですね。詳しくはこちらでも紹介をしています。

で、時はすでに2025年8月中旬。辞めてから半年以上が経過しています。もともと退職後の1年間はゆっくりする期間と決めており、失業手当受給もするつもりはありませんでした。純粋に気持ちが向かわず面倒だったためです。
失業手当というのはハロワに行けばすぐにもらえるというものではありません。まず要件としては、
・過去2年間に通算12か月以上の雇用保険被保険者期間があること
・現在離職中で求職活動をしていること
つまり「働いていた実績」「働く意思」「働ける状態」が必要になります。
ぺいぱは以前からも公言しているように会社員へ戻ることはないと思いますが、在宅中心の副業・兼業や期限付きの仕事であればやる可能性は十分ありますし、いまは仕事をしていませんからこのあたりはクリアしています。
失業手当は、これまで保険料を支払ってきた人が離職したときに再就職するまでの生活を支える制度です。いま現在FIRE生活していたとしても要件を満たせば対象になります。ま、ぺいぱもこの20年ほど散々保険料支払ってきていますから、当然もらう権利もあるわけです。もちろん最終的にはハロワでの判断になりますけどね。
あとは、会社都合か自己都合など、対象者の条件によってその後の手続きの流れや期間が異なるわけですが、ぼくの場合ですと自己都合退職なのでこのようになります。
・申請
↓
・7日間の待期期間の満了
↓
・待機満了日の約2か月後から支給開始
↓
・1回目の失業認定日(3~4週間後)
↓
・受給(約5日後)
なお、2025年4月1日の改正で、待機期間後は最短1カ月に短縮され、教育訓練講座を受講すれば7日間の待機期間だけで受給できるようになっています。
では、なぜ失業手当給付には待期期間が必要なのか。これには、仕事を短期間に繰り返し辞めて不正受給を受ける人がいるかもしれないという点での抑制、雇用保険制度の乱用を防ぐ狙いがあるそうです。まぁ、そんなことは職歴見てわかることだと思いますけど。
そんなわけで、申請自体も面倒であれば、受給を受けるために就職活動実績も示す必要があります。そう、なかなか全体的に重めの手続きなんですよね。そんなこともありとても退職直後そんな気持ちにならなかったわけです。
ただ、半年ほど経過しまして、分かってはいたものの恐ろしい税金支払いのビックウェーブに飲み込まれており、そしてオフィス近くの賃貸に住んでいたものをようやく審査が通り、8月頭に引っ越し。ここまでに色々とやり残してきたことをまとめて決着させていこうという気になってきたんですね。
ちなみに、ぼくがハローワークに行くのはおよそ23年ぶりです。社会人になった2000年以降、ホテル暮らし〜オフィス近くの賃貸住まいをしていた直近4年間を除くと、ずっと同じ区に住んでいることもあり、所管するハロワも当時と同じ場所なんですね。
前回は2002年だったんですけど、手続きの面倒臭さから結局受給しないで終わってたんですよ。人は何年経っても変わらないものです(笑)そんなこんなで、今回は23年ぶりの再チャレンジでもあるわけです。
で、ハロワでの失業手当手続きにあたっては求職登録が必要になるということで、事前に「ハローワークインターネットサービス」というもので求職者マイページの開設を行いました。要は、民間サービスで言うところのインディードとかマイナビみたいなものですね。
これ、実際に登録してみるとびっくりするんですが、もう2000年ぐらいのWebサイトか!っていうぐらいめちゃくちゃなレトロ感。阿部寛さんの公式サイトに匹敵します。ただ、いっちょまえに8月14日からメールでのワンタイムパスワードに対応しました。
このマイページに「基本情報」「希望職種・時間」「希望勤務地・賃金」「学歴・資格」「経歴」「自己PR」などを入力して、求職情報を自ら検索していく形になります。
これを登録をしておくと、ハロワ訪問当日の対応時間はかなり短縮されるかと思います。
失業手当受給手続き対応あれこれ
ということで、ここからはハロワで行った失業手当受給手続き対応のあれこれを紹介していきます。
ぺいぱがハロワを訪問したのはお盆の時期。なんかやたら混んでいるイメージがあったので、お盆であればそれを避けれるかなという思惑もありました。
館内は色々な窓口があるのですが、失業手当給付窓口はだいたい15人前後が待っている状態で、担当者カウンターも15ほどがびっしり稼働していました。ま、お盆だろうが混んでるってことですね。
離職票1と2を準備しつつ、待機している間に記載する資料も用意されてまして、いま就業できる状態であるかどうかや、就職・就労をしていないか、内職・手伝いをした事実がないか。あとは失業手当が支給された際の入金口座情報などの記入です。
なお、ハロワにおける労働の定義は、一般的には身体を動かして賃金を得るものを指すようで、例えばぺいぱの持ち家による賃貸収入や、月1万円ほどのYouTubeなどによる広告収益は受給に影響しないようです。
ただ、こうしたものも開業して行っていたり、そうでなかったとしても、労働と認められる規模で実施しているような場合は、支給額から一定水準の減額があるようですので、ハロワに行かれた際に確認していただくのをおすすめします。
ということでここからは窓口の担当者とのやりとりを紹介します。あぶ刑事の浅野温子似の方でした。
失業手当給付窓口でのやりとり
👩担当「いま手続きしても2ヶ月待機期間ののちに受給が始まるから、少ししかもらえないですね。どうして来るまでにこんな期間が空いてるの?」
🧻ぺいぱ「退職後は体調があまりよくなかったので、手続き行く気にならなかったのが理由ですかね」
👩担当「お医者さんには行ってなかったの?」
🧻ぺいぱ「行ってます。退職前に通院先で男性更年期障害の診断書をもらっているのと、高血圧治療で定期通院してます」
👩担当「だったら、病院で『就労可否に係る証明書』を書いてもらった方がいいですよ。そうすることで特定理由になって、待機期間なく受給できるようになりますから。証明書内にある『退職時点において傷病により仕事を続けることが可能であったか否か』に関して『就労は不可能だったと思われる』にチェックがつけば満額が、『就労可能ではあるが職場環境等の変化・改善が必要と思われる』にチェックがつけば150日に近い額が受給できるようになります」
🧻ぺいぱ「更年期障害は昨年秋口に数回程度の受診、高血圧治療については3ヶ月に一度程度通ってます。高血圧だと就労可否とは直接的に関係なさそうだから、もらうとすれば更年期障害の方でしょうかね?」
👩担当「でもまあ、更年期であることが高血圧にもつながっているかもしれないし、普段から顔をよく合わせている先生の方がいいかもしれないでしょう。なので高血圧の先生にまずは聞いてみたら?」
🧻ぺいぱ「なるほど。そもそも、こういうのって書いてもらえるもんなんですかね?」
👩担当「他の方もよく書いてもらっているから特段めずらしいことじゃないです。それにあなたも辞める時辛かったんでしょ。数万円の違いだったらまぁいいやってなるかもしれないけど、これはかなり金額変わるからね」
🧻ぺいぱ「ではまずは病院で『就労可否に係る証明書』を書いてもらえるかどうか、ということですね」
👩担当「そう。あといずれにしても『雇用保険受給資格者のしおり』にあるとおり、2025年8月末の職業講習会に出席すること」
🧻ぺいぱ「あ、これは証明書がどうなるかに関わらず、出席が必要ということですか」
👩担当「はい。この職業講習会よりも前に証明書を書いてもらえるのであれば、同じ日でもいいのでそれを提出してください。書いてもらう日付は今日がベスト。それよりも後の日付になる場合は、受給手続きを最初からやり直すことになります」
今後の展開
……ということで、浅野温子さん似の担当者とのやりとりでした。なんかぼくがいま住んでるところの近くにある商業施設によく家族で来るそうで、いろいろおすすめのお店も教えてもらいました(笑)
ここまでの話を整理してみましょう。雇用保険では、病気やケガ、心身の不調により離職前後で就労が困難だった場合「特定理由離職者」として扱われます。これらに該当することがハロワで確認できれば、手続きの扱いが変わります。
・給付制限(2か月)がなくなり待機期間(7日)後すぐに受給開始
その証明に必要な書類が「就労可否に係る証明書」です。医師が、対象者の退職時点または直後に「① 就労は不可能だったと思われる」または「② 就労可能だが職場環境等の改善が必要と思われる」と認める内容を書類に記載する必要があるわけです。それぞれで失業手当受給はこう変わります。
① 「就労は不可能だったと思われる」と診断された場合
自己都合離職者でも、特定理由離職者として扱われ、給付制限が免除され待期7日後すぐに受給開始が可能に。さらに、離職後30日以上就労不可の状態があった場合、受給期間を最長で+3年延長でき、最大離職後4年まで受給可能になります。つまり、ぺいぱのケースでは150日分を満額受給できる可能性が高いわけです。
② 「就労可能だが職場環境等の改善が必要と思われる」と診断された場合
同じく給付制限なしで待期7日後すぐに受給が始まる扱いとなります。ただし、受給期間延長は適用外。離職日の翌日から1年以内に支給できる日数だけが受給対象です。ぺいぱの場合、2025年12月末(離職日の1年後)が受給の期限のため、この時点までに消化できるのは130日分程度となり満額には届きません。
今後のぺいぱの可能性は3択になります。
・A:『就労可否に係る証明書』をもらえなかった場合。
・B:証明書をもらえて「就労が不可能だった」となる場合。
・C:証明書をもらえて「就労可能だが環境等の改善が必要」となる場合。
「B・C」の場合でもそれがどの日付の証明書になるか幅もあるんですが、今回はハロワ手続き日だったと仮定します。その上で「A・B・C」それぞれの支給日数と金額をざっくり計算してみましょう。日の支給額は担当者から教えてもらった8,870円とします。待機日は7日。土日祝もカウントします。
A 証明書なし:656,380円
B 就労不可:1,330,500円
C 条件付き可:1,197,450円
正式な金額はハロワ判断ですので変動する可能性ありますが、おおよその違いはこんな感じです。一覧にするとなかなか大きな金額の差になることがわかりますね。そういう意味でも、担当者はかなり親身に対応してくれたことがわかります。
おしらせ
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さいごに
今回は「失業手当給付手続きに挑戦」をテーマに話をしてきましたがいかがだったでしょうか?
今回の件を通じて思ったんですけど、すごく長く勤めた会社を辞めた人で、すぐにハロワに手続き行く人ってどのぐらいいるんでしょうか。元気に辞めた場合はきっと起業するとか次にやるアクションが定まっている人になりますよね。
大抵、何らかの課題を抱えて辞めることになる。それは勤務先に嫌気がさしたとか、多くの不満を抱えていたとか、ご家族の問題とか、自身の体調とか。そんなシーンってまず元気じゃないですよね。その状況下でこんな手間暇かかる受給手続きに身体が向かうとは到底思えません。それでもお金のために身体に鞭打ってハロワへ行くのでしょうか。
手続き期間最大1年間、そして手続き日を起点にそこから150日必ずもらえる形のほうが受給資格ある方にとって便利だと思いますし、そもそもそういうものかと思っていましたし(笑)
まぁ、ぺいぱの手続きはどう転ぶか全然わかりませんが、ここでまたお知らせしていきます。
どんな結果になろうがこの手続きが完了すると、退職後に行うべきタスクは概ねカタがつくことにもなります。本格的にセカンドライフをどう過ごすかと向き合わないといけませんね。
ぼんやりしたイメージとしては、
・YouTubeとブログの広告収入で月10万円
・物書きなど在宅ワークで月10万円
こんなところまで行きつけば、家賃収入を合わせて月の収入が30万円を超えていきます。そうすれば開業届を出して個人事務所としてやっていく環境が整うのでは、なんて思っています。もし、早期に開業したり就職が決まれば再就職手当が支給されます。
ハロワの資料によると、再就職手当の額は就職等をする前日までの失業認定を受けた後の基本手当支給日数によって給付率が異なります。
・3分の2以上残して早期に再就職した場合…基本手当の支給残日数の70%
・3分の1以上残して早期に再就職した場合…基本手当の支給残日数の60%
いずれにしても焦らず地道に進めたいですね。
この「やわらか中学校」ではお金や仕事に関する話題を中心に、FIRE生活に突入したぺいぱの日常を赤裸々にお届けしています。ぜひチャンネル登録・いいね・コメントをよろしくお願いいたします!
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
何事も社会勉強。