・ぺいぱのSlimオルカン評価損益率
・Slimオルカンが終わる時
・NISAの将来について
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
今年も残るところあと半月となりました。皆さんにとってどのような一年になったでしょうか。この時期になると資産形成界隈で話題になるのが翌年のNISA枠扱いですね。まぁ、堅実な運用をされている方であれば、方針が毎年変わるなんてことはないでしょうから、改めて語ることはないのかもしれません。
そんなぼくは2024年からスタートした現行NISA制度、この2年間でほぼ満額を年初に埋めてきました。同年末まで会社勤務をしていましたから、労働収入をそのまま枠埋めに充てていた感じです。では、完全無職家計として迎える一発目の2026年NISA枠をどうするのか。今回はそれについて話をしていきますので、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
ぺいぱのNISA枠設定
ぺいぱがマネックス証券で資産運用をしているというのは以前からお伝えしている通りですが、NISA枠は冒頭で触れたように年初ほぼ一括投資を2024年、25年と継続してやってきました。「ほぼ」と謳っているのは、このような設定にしているからです。
■NISA成長投資枠
対象商品:『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』
積立金額:1,000円(毎月)
ボーナス月:2,388,000円(2月)
■NISAつみたて投資枠
対象商品:『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』
積立金額:1,000円(毎月)
ボーナス月:1,188,000円(2月)
成長投資枠・つみたて投資枠での毎月2,000円積立を基本とし、ボーナス月である2月にドサっと357.6万円を投じるスタイルです。
NISA年間枠の年初一括投資術は証券会社によって違いがありますが、マネックス証券の場合は
・積立+ボーナス設定を利用する方法(ぺいぱ式)
・成長投資枠はスポット一括購入し、つみたて投資枠のみボーナス設定する方法
このいずれかになります。(異なる方法があればぜひ教えてください!) ただ、全自動にさせたい場合は前者を選ぶしかないため、ぼくは成長投資枠も積立+ボーナス設定というわけです。
あと、ボーナス月がなぜ「1月」じゃなく「2月」なのかということですが、マネックス証券で「新NISAつみたて設定」が解禁された2023年12月18日に「銀行de自動つみたて」(銀行口座から証券口座への自動引き落とし)を利用する設定を済ませても、最初の買い付け月が2024年2月からだったためです。2025年以降「1月」に変更することは可能でしたが、一度済ませた設定を触りたくないのでそのままにしているという、実に大したことない理由です。
で、本題の2026年NISA枠をどうするのかですが、結論だけ先に話すとこのままの設定で行きます。つまり毎月2,000円の積立をしつつ、2月に357.6万円分を一括購入します。原資についてですが、これまでは勤務先からの労働収入をNISA枠に充てていましたが、今回からは一般口座保有のオルカンを取り崩してNISA枠に移し替えていく形を取ります。
具体的には、年明けに600万円分の一般口座オルカンを解約、そのうち360万円分は26年NISA枠充当に、残りを生活資金として現金保有します。概算ではありますが純資産ベースで26年2月にはこのようになると想定しています。
<(想定)2026年2月10日時点の純資産>
<資産>
オルカン:4,000万円
暗号資産:1,500万円
不動産: 4,000万円
法定通貨:350万円
—————————
小計:9,850万円
<負債>
カード払い:▲20万円
—————————
小計:▲20万円
—————————
合計:9,830万円
※数字は四捨五入
あとはこのときの株式市場や為替の状況次第になるでしょう。この水準は今後の生活でもベース値として念頭に置いています。そして、おそらく27年・28年も同様の形で年初に一般口座からNISA口座へ移し替えていくことになると思います。
ぺいぱの場合、日頃から手元現金(生活防衛資金+将来使い道が決まっている資金の合計)は300〜500万円くらいを目安にしています。この辺りの考え方はこちらの回「資産運用において現金どの程度持っておくか」でも触れていますので、ぜひこちらもご覧いただければと思います。
2025年は早期退職初年度ということもあり、住民税や保険料がかなり重かったわけですが、26年からは軽減されるためとりあえず下限である300万円程度の現金で様子を見ていこうというわけです。
ちなみに、ぼくは2021年6月からオルカンへのコア投資で資産運用をやってきたわけですが、ここまで口座区分ごとの評価損益率はこのようになっています。
<Slimオルカンの評価損益率>
一般:+107.58%
旧つみたてNISA:+91.49%
NISA成長枠:+32.81%
NISA つみたて枠:+32.78%
※25年12月12日時点
「思えば遠くに来たものだ」と、そんな感じしますね。投資先をオルカンに集約する以前にやっていた個別株を続けていた場合、資産がここまで大きくは育っていなかったと思います。ぼくはハイパーグロース株中心でポートフォリオを組んでいましたから、今でもそれらを保有していたと考えると、大きく跳ねたものもありますが、5割〜9割減なんて銘柄もあります。
トータルで見ていくと資産は増えるどころか減っていた可能性の方が高く、そうなると住宅ローンの返済もしていなかったでしょうし、生活のあり方も今とは変わっていたかもしれません。
そもそもオルカンは「選択しないことを選択する投資」です。そのため個別株をやり続けていたら新NISAで購入する銘柄も全然違ったものになっていたでしょう。ぼくの性格を考えるとハイパーグロース株どころか、成長投資枠でミーム株を大胆に掴んでいた可能性だってあります。
投資家ぺいぱとしてはこんな軌跡を辿ってきたわけですが、
<ぺいぱの投資家としての軌跡>
第一期:2004年-2007年 日本の個別株時代(短期保有)
第二期:2017年-2021年 海外の個別株時代(中期保有)
第三期:2021年-2025年 オルカンコア時代(長期保有)
やはり2021年が転機と言いましょうか、自分自身での資産運用における答えを掴んだと言いましょうか、そんな感があります。どんな分野であったとしても何がその人にとって正解であるかを見極めるというのは実に難しいわけですが、こと資産運用についてはこれでもう答えが出たのかなという気もします。
オルカン投資は退屈すぎる、なんてこともよく言われます。ぼくはこれをカバーするために、同じく2021年から1BTC・1ETHを握っていることで気持ち的なバランスをつけたことも、この5年間スタンスを変えずに資産運用をやり続けられた要因の大きな1つかもしれません。
さて、以前にサブチャンネル「ぺいぱのひとりごと」の中で、Slimオルカンが償還されるようなことがあるかどうか、みたいな話になったんですね。
まぁぼく自身「世の中あり得ないことが起こり得るものだ」という精神で生きていますので、どんなわずかな可能性であっても念頭に置いておきたいからですね。そのため、Geminiに「もしもSlimオルカンが償還されるような事態になった場合どんなきっかけが想定できるか?」を改めて聞いてみると、ざっくりこのような回答となりました。
<Slimオルカンが償還されるケース>
① グローバル資本主義の崩壊
Slimオルカンは全世界の株式市場を投資対象としているため、このファンドが存続できなくなるということは、世界中の株式市場が同時に機能不全に陥っていることが考えられます。
・世界規模の戦争や政治的激変:
全世界を巻き込むような大規模戦争や主要国間での深刻な市場分断が発生し、グローバルな経済活動が停止した状態。
・通貨システムの完全崩壊:
現在の主要通貨(米ドル、ユーロ、円など)への信頼が完全に失われ、国際的な取引が成り立たない、もしくは大混乱に陥った世界。
……
② 世界人口の激減または技術的特異点
市場参加者が極端に少なくなるような事態も考えられます。
・壊滅的なパンデミックや自然災害:
人類の大半が失われるような事象により、経済活動を担う人口が激減した世界。
・人間社会の完全なる代替:
AIなどが人間の労働や経済活動を完全に代替し、現在の株式市場という仕組み自体が社会的に不要になった世界。
……
③ 運用会社の破綻
Slimオルカンを運用する三菱UFJアセットマネジメントが破綻するというシナリオも考えられます。
・引き継ぎ先不在の場合:
資産運用会社が破綻し、かつファンド運用を引き継いでくれる健全な別の会社が見つからない場合、最終手段として償還となる可能性がある。
世の中に絶対はありません。過去にも「そうはならんやろ」ということが起きていますしね。この10年ぐらいでいくと「イギリスのEU離脱」とか「トランプ大統領誕生(1期目)」はそれにあたるでしょう。
なのでSlimオルカンについても絶対はないわけですが、紹介したように現在の世界経済や資本主義の仕組みが続く限り、償還される可能性は極めて低いと考えられます。もし償還されるとしたら、それはぼくたちが知っている世界そのものがもはや存在しないか、形を大きく変えてしまった時になるのでしょう。くわばらくわばら…。
世界規模の戦争が起こる、それに起因して世界人口の半分が失われる。こんなこと、核戦争とかコロニー落としぐらいしかないわけですが、仮にそんな「マッドマックス」とか「北斗の拳」のような世界が来るとすれば、資産性のあるものはやはり水とか小麦になるんでしょうか。
おしらせ
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さいごに
今回は「ぺいぱの2026年NISA枠方針」をテーマに話を進めてきましたがいかがだったでしょうか。
現行のNISA制度、2026年で早くも3年目に入ります。年初に満額埋めるとなれば通算1,080万円。まぁこんなことやってる人というのはもうド変態。良い意味でも悪い意味でも。普通の生活してたらこんなことできませんからね。
ぼくはこのNISA、あまりに手厚い制度なので将来どっかで改悪が入るものだと思ってるんですよ、いまだに。近々ですと社会保険料の負担増などが予定されていたりもしますが、財源確保が他でやれなくなってきた時に、必ずここをいじくり回してくると。なので一刻も早く枠を埋めておきたい。仮に改悪されるとしても「埋めてある分までは改悪前のルールでOK」となると考えられるためです。
ただそんな考えとは裏腹にこのNISA制度、拡充の方で動きがありますね。それが「こども向けNISA(仮称)です。これは2026年度税制改正での開始を目指しており、現在のNISA制度の対象年齢を18歳未満に拡大するものです。2023年末で廃止された「ジュニアNISA」に代わる制度として位置づけられています。政府・与党内で最終調整されている主な内容はこの通りです。
■対象年齢:
0歳から利用可能とする。
■投資枠:
年間非課税枠 → 60万円。
非課税保有限度額(総枠) → 生涯で600万円。
■対象:
「つみたて投資枠」のみを解禁する方針。
(「成長投資枠」は対象外)
■引き出し制限の緩和:
以前のジュニアNISAでは原則18歳まで払い出しが制限されていたが、
新制度では12歳以降に引き出せるようにする案が検討されている。
これにより、進学費用など必要なタイミングで利用しやすくなる。
政府はこれらの内容を、2025年12月中にまとめる2026年度税制改正大綱に盛り込む方針です。
あと、ゆるく関連するところとしては暗号資産(仮想通貨)取引で得た所得について、政府が現在の「総合課税」から「申告分離課税」への移行を検討しており、こちらも2026年度税制改正大綱への盛り込みを目指し制度設計の調整を進めています。
■課税方式:
総合課税(原則「雑所得」)
→ 申告分離課税
■税率:
最大55%(所得に応じて変動)
→ 一律約20%(所得税15%、住民税5%など)
■損益通算:
他の雑所得内でのみ可能
→ 暗号資産内での通算は検討中
(株式・FXなど他の金融商品との損益通算は不可)
■繰越控除:
損失の繰越は不可
→ 損失を翌年以降3年間繰り越せることを検討
ただし、申告分離課税の対象となるのは「金融商品にふさわしい一部の暗号資産」に限られる可能性も指摘されており、すべての銘柄が一律で対象となるかは今後の制度設計次第です。
現行の総合課税という税制は、日本の金融機関が暗号資産関連のETFを取り扱う際の大きなハードルとなっていましたから、もし申告分離課税の対象になれば国内でのビットコインETFの登場可能性が高まります。
そして日本国内で暗号資産が一般的な金融商品として扱われることになれば、将来的にはNISA対応(成長投資枠になると思われますが)への道を開くと考えられるわけです。個人的にはミーム株を購入できることよりよっぽど健全な気もします。
というわけで皆さんは2026年NISA枠、どのように埋めていかれるでしょうか? ぜひコメント欄で教えていただけると嬉しいです。
この「やわらか中学校」ではお金や仕事に関する話題を中心に、FIRE生活に突入したぺいぱの日常を赤裸々にお届けしています。ぜひチャンネル登録・いいね・コメントをよろしくお願いいたします!
また、YouTubeサブチャンネル「ぺいぱのひとりごと」は、ぺいぱが興味関心のある話題を取り上げて好き放題喋り倒すラジオのようなライブ配信番組となっていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
ということで、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
人生いろいろ、NISAの埋め方も色々。

