・投資信託ランキング
・メガバンクとネット証券のランキング傾向
・手数料を理解して購入する
おはーん、ペーパー先生です。
皆さん、「塵も積もれば山となる」(ちりもつもればやまとなる)ということわざご存知でしょうか。
塵のようにごくわずかなものでも、積もり積もれば山のように大きくなる。
小事をおろそかにしてはならないという戒めの意味があります。
これは投資をするときにもすごく大事な考え方です。
今日は「手数料も積もれば山となる」についてやわらか解説します。
投資信託ランキング
先日、このようなツイートをしました。
つみたてNISAで初めて投資をされる方も多いと思います。「購入」「保有」「解約」でのコストはしっかり見るようにしていきたいですね。
✍️購入時手数料
→販売会社に支払う費用。🏢信託報酬
→運用会社・販売会社・受託会社に支払われる費用。💴信託財産留保額
→解約した時に差し引かれる費用。 https://t.co/CEl9hFpX3p— ペーパー先生@外国株投資家 (@papercapinfo) January 17, 2021
つみたてNISAの認知度拡大や、昨今の株高、低金利などの報道を受けて、
先生も周囲から投資に関する相談を受けることが増えました。
具体的な銘柄まではアドバイスできませんが、
必ずお伝えしているのは自身の「コツコツたんたん中長期」のモットーと、
コストへの注意です。
以前に、バンガード S&P500 ETF(VOO)投資をされているりんりさんのブログで、
青森銀行さんの投資信託ランキングに関する話題が取り上げられていました。
【衝撃と畏怖】これが青森県の投資家の資産運用状況だ!(バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ)
2021年01月16日 19:28
では、メガバンクではどうなのか、ということで
ここからはメガバンク(みずほ銀行さん)とネット証券(マネックス証券さん)それぞれでの昨年12月、
販売金額ベースの投資信託ランキングを比較してみましょう。
まずはみずほ銀行さんから。
🥇位:グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド/為替ヘッジなし(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:3.3%
信託報酬:年1.54%
信託財産留保額:なし
🥈位:投資のソムリエ(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:3.3%
信託報酬:年1.54%
信託財産留保額:なし
🥉位:グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド/為替ヘッジなし(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:3.3%
信託報酬:年1.87%
信託財産留保額:0.3%
4位:netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース/為替ヘッジなし(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント)
購入時手数料:3.3%
信託報酬:年2.09%
信託財産留保額:なし
5位:ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド(ティー・ロウ・プライス・ジャパン)
購入時手数料:3.3%
信託報酬:年1.463%
信託財産留保額:なし
6位:グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド/限定為替ヘッジ(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:3.3%
信託報酬:年1.87%
信託財産留保額:0.3%
7位:グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド/年2回決算型/為替ヘッジなし(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:3.3%
信託報酬:年1.87%
信託財産留保額:0.3%
8位:ダイワ・US-REIT・オープン/毎月決算型/Bコース(大和アセットマネジメント)
購入時手数料:3.3%
信託報酬:年1.672%
信託財産留保額:なし
9位:リスクコントロール世界資産分散ファンド(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:1.1%
信託報酬:年1.089%
信託財産留保額:なし
10位:One NYダウ・インデックス・ファンド(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:2.2%
信託報酬:年0.66%
信託財産留保額:なし
【出典】投資信託ランキング(みずほ銀行)
続いてマネックス証券さん。
🥇位:楽天日本株4.3倍ブル(楽天投信投資顧問)
購入時手数料:なし
信託報酬:年1.243%
信託財産留保額:なし
🥈位:SBI 日本株4.3ブル(SBIアセットマネジメント)
購入時手数料:なし
信託報酬:年0.968%
信託財産留保額:なし
🥉位:eMAXIS Slim 米国株式/S&P500(三菱UFJ国際投信)
購入時手数料:なし
信託報酬:年0.0968%
信託財産留保額:なし
4位:日経225ノーロードオープン(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:なし
信託報酬:年0.88%
信託財産留保額:なし
5位:企業価値成長小型株ファンド(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:なし
信託報酬:年1.595%
信託財産留保額:0.3%
6位:eMAXIS Neo 自動運転(三菱UFJ国際投信)
購入時手数料:なし
信託報酬:年0.792%
信託財産留保額:なし
7位:米国IPOニューステージ・ファンド<為替ヘッジあり>/資産成長型(三菱UFJ国際投信)
購入時手数料:なし
信託報酬:年1.7875%
信託財産留保額:なし
8位:SBI日本株3.8 ベア(SBIアセットマネジメント)
購入時手数料:なし
信託報酬:年0.913%
信託財産留保額:なし
9位:ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)
購入時手数料:なし
信託報酬:年1.078%
信託財産留保額:なし
10位:たわらノーロード 日経225(アセットマネジメントOne)
購入時手数料:なし
信託報酬:年0.187%
信託財産留保額:なし
メガバンクとネット証券のランキング傾向
ご覧いただいたように「投資信託」という同じカテゴリの商品を販売しているにもかかわらず、
メガバンクとネット証券ではここまで内容に差が出ます。
傾向としては、
<メガバンク>
・購入時に手数料がかかるほか、保有、解約の手数料も高め。
・全体的にアクティブ運用が多い。
・グループ会社の商品が多い。
<ネット証券>
・購入、解約時に手数料がかからないほか、保有の手数料も安め。
・全体的にパッシブ運用が多い。
アクティブ運用は、株価の上昇が期待される銘柄をファンドマネージャーが厳選して投資する運用手法で、ESGやDXなどのテーマを絞ったものが有名です。
パッシブ運用は、市場全体の値動き(指数の値動き)と同様の投資成果を目指す運用のことで、S&P500やTOPIXなどインデックスファンドが有名です。
手数料を理解して購入する
「たかだか数パーセントでしょ」
そう思われる方もいるかもしれません。
例えば、
購入時手数料:3.3%
信託報酬:年1.87%
信託財産留保額:0.3%
こちらの商品を1,000万円購入するとします。
仮に評価額が変わらず1年後に解約した場合、
購入時手数料:33万円
信託報酬:18万7000円
信託財産留保額:3万円
—
合計:54万7000円
これだけの手数料が発生します。
つまり手数料合計の5.47%を超える運用をしないと手数料負けするわけです。
ちなみに株式投資の世界では年5%前後の利回りが平均的な数字と言われます。
平均値でも成績がマイナスになるというのはなかなか怖いことです。
念のためですが、ランキングで紹介した投資信託はパフォーマンスで優れるものももちろんありますので、
いづれの選択肢も否定するものではありません。
こういった手数料があることを十分に理解をした上で購入をすることが大事だということが伝われば幸いです。
では、ごきげんよう。
Amazonで、買った書籍が、山となる。