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金融資産5,000万円達成までの道のりに仕掛けられた7つの落とし穴

金融資産5,000万円達成までの道のりに仕掛けられた7つの落とし穴
この記事で分かること

・身近にある落とし穴
・普通であることの強さ
・落ちるなら早めが良い

ごきげんよう、ぺいぱです。

動画解説

このブログの内容は動画でも解説しています。

お金を増やすためにはどうすれば良いでしょうか。答えは簡単。稼ぎを増やして、支出を減らし、運用に回すことですね。いつも話している資産の方程式の中でそのまま描かれている話です。

■資産の方程式
(収入 - 支出) + (資産 × 運用利回り)
   フロー       ストック

ぼく自身はこれを忠実に行って2023年7月末に金融資産5,000万円を突破しました。もちろんこれは結果論でもあります。言葉にするのは簡単だが、実際にやり切るのは難しいということですね。

多くの方の属性であろう会社員の場合、なかなか稼ぎを増やしていくのは根気が必要ですし、支出削減についても普段は目に見え辛い家計の見える化を整備していく必要があります。

その余剰資金を資産運用に回していくことに至っては、金融教育がこれまでされてこなかった日本人にとってすごく敷居が高く、これら3つを完遂する道のりは決して平坦ではありません。

それでも「前向きに考えている方々の背中を少しでも後押しできれば良いな」ということで、このやわらか中学校を通じた情報発信を日々させてもらっているわけです。

さて、そんな資産形成の長き道のりには、冒険者たちを奈落の底へ突き落とす落とし穴が至るところで待ち受けています。この落とし穴、バラエティ番組のそれと同様パッと見は分からないように設置されているから厄介です。

この落とし穴に引っかかってしまうとスタート地点に戻ってしまうだけでなく、下手したらもう二度と資産形成の道には戻ることができなくなる場合だってあり得ます。

我々はそんな危険と常に隣り合わせなんですよね。可愛い顔をした悪魔のような存在、一見すると味方そうな人が実は敵だったなど。映画やアニメではお馴染みの展開ですが、資産形成の世界にもこれらは立ち塞がります。

今回は「金融資産5,000万円達成までの道のりに仕掛けられた7つの落とし穴」と題しまして、どんなケースでこの事象が訪れるのか。そしてそれらをどのように回避していけば良いのか。ぺいぱ自身の経験をもとにお話ししていきます。

資産形成の道を歩かれている方、またこれから一歩踏み出そうとされている方のガイドブックとなりますので、ぜひ最後までお楽しみください!

金融資産5,000万円達成までの道のりに仕掛けられた7つの落とし穴

では、早速いってみましょう!

① 他人の資産運用報告

まずはこれですね。資産形成はマイペースが基本です。では、なぜマイペースである必要があるのか。それは長く続けることこそが大事だからです。

マラソン大会で無理に先頭集団に喰らい付いてしまうと、その後ゴールまで体力が続かず力尽きてしまう、なんてことがあります。

そのため1kmをどのぐらいのペース配分で行くかをあらかじめ決めた上でスタートラインに立つわけです。資産形成においては新NISAなどを通じて、長く続けられる無理のない範囲で積立設定を行う際の考え方と同じですね。

そしてもう1つ。スポーツの場合は特定のルールのもとで試合が行われます。先程のマラソンであればシューズを含めて身に着けるものに規定がありますし、走る長さも予め決められています。柔道やレスリングなどは体重別で試合が行われます。

しかし資産運用の場合は法律というルールこそありますがあとは何でもありです。スタートラインも決められていませんし、どこで何をやっても良いですし、それこそゴールもバラバラです。

そんな状態ですから、周りを見て競ってもぜんぜん意味がないわけです。他人の爆益報告に感化され興味もない金融商品で爆損をこいたり、背伸びした運用をして生活がむしろ困窮をしたり、SNSにはそんなことが溢れています。

ぼく自身も若かりし頃には人マネで個別株や暗号資産を買って、大ダメージを受けたことが何度もありました。この手の落とし穴というのは不思議なもので「次こそは…」という感情が湧いて、懲りずに同じ穴に落ちます。

見るべき先は将来の自分。そう言い聞かせて自分の道の前だけを向いていきましょう。

② 親世代からの忠告

親との年齢差は人ぞれぞれですが、大体20歳から30歳程度のレンジで離れているでしょうかね。ぼくの親は現在70代で元気にやっています。つまり30歳ほどぼくとは差があります。

1950年生まれの人が社会人になるのは1970年代。そして最も元気に働いている時期である30代・40代は1980年から1990年代となります。つまり日本が高度経済成長期を迎え、日本企業が世界の時価総額ランキングでTOP10を占拠していた頃です。

郵便局の定額貯金の金利は1974年9月・10月、そして1980年4月14日から11月30日まで過去最高の年8%でした。定額貯金は半年複利の商品です。半年ごとに6ヵ月分の利子が元本に組み入れられます。

通常は1年ごとに1年分の利子が元本に組み入れられる1年複利であり、どちらでも大差ないのでは?と思われるかもしれません。しかしながら組み入れの期間が短いほど当たり前ですがお金の成長が早く、それだけ資産が増えていきます。

当時100万円を預け入れると9年目に元利合計がおよそ202万円となり、今では考えられないような高金利でした。ほぼノーリスクでこの金利ですから、一般の人が株式などでリスクを取る必要はなかった時代だと言えます。

日本人は「預金・貯金を是」としてしまうのは、こうした時代背景が過去にあり、環境が変わったのに行動を変えてこなかったことも理由の1つとして挙げられます。

大学を出て、会社に就職して、結婚をして、子どもを授かって、マイホームを手に入れると一人前。こんな図式はバブル崩壊前までは何とか成立していた、ということですね。

日本の経済が成長し人口も増える時代を経験してきた人からすると、その時の経験や体験を下の世代にそのまま伝えてしまうことは良くあります。当事者にとって成功体験というのは揺るぎないものだからでです。

時代は移り変わり現在は令和。日本は低成長で人口は減る一方。金利のない時代が長く続き、円の価値も目減りしている。そんなまったく違う環境の中で同じ打ち手が最善であるわけがありません。

つまり資産形成のあり方について親世代からのアドバイスは原則として的を得るはずもなく、それを認識せずに社会の実情からズレた話を鵜呑みにしてしまうと、とんでもない間違いを犯してしまうわけです。

これは親身になってアドバイスをしてくれるからこその落とし穴と言えますね。アドバイス自体にはありがたく耳を傾けつつも、我々はインフレや円安と戦い続けなければいけません。

自分の頭で考え、自分の意思で行動をしましょう。

③ 知人の日常生活

皆さんが商品・サービスの購入動機になる一番の理由は何でしょうか?ぼくの場合は知人を初めとする周囲の人たちでした。これは最近の話に限らず、幼少期からそうだったんです。

小学生の頃、クラスの友達がみんな持ってるから親にファミコンを買ってほしいとねだったり。大学時代には、周りでバンドを組んでいる人がいたので自分もシンセサイザーを購入して組んでみたり。

社会人になっても、仲の良い人たちがブランドもののコートや鞄を持っているので自分も欲しくなったり。周囲に流されて欲しい空気に飲まれてしまうというのは人間抗うことができません。

ブームというのはそうした人間の構造が生み出す大きなうねりです。この5年、10年ほどで映画の興行収入や話題になる商品・サービス、そして資産形成に欠かせない投資信託やマンションなどの金融商品に至るまで、爆発力は以前とは比べものにならない大きさになりました。要因の1つはSNSの浸透です。

実はぼく、プライベートではSNSを一切やっていません。インスタとかFacebookとかXなどについて、かれこれ10年ほど前にスパッとやめました。陰キャ(陰気な性格の人)のぼくが陽キャ(陽気な性格の人)のプライベート報告に興味がなくなったからです。

当時お金には無頓着でしたから資産形成の意識なんて一切しておらずたまたま取ったこの行動が、結果的に周囲の「買った」「手に入れた」「儲かった」「旅行した」「食べた」「飲んだ」など、あらゆる誘惑から身を守ることになったわけです。

こうしたお金の消費は=見栄消費なんて呼ばれ方もします。あの人が持ってるから自分はもっと良いものが欲しい。身に付けるものだけに限らず、お付き合いするパートナーや自動車、自宅まで、挙げればキリがありませんね。

そしてこうした張り合いというのは青天井です。どこまでも続いていきます。行き着く先はカードローン地獄などのお金のトラブルや、そもそも自分自身を見失う可能性だってあります。

誘惑の源泉である周囲からの情報を遮断するにはSNSをやめてしまうのが一番の近道。ぼくはぺいぱとしてSNSを再び使い始めるようになりましたが、その中に知人はいません。

仮に知らない人の陽キャ投稿を見たとしても、それが事実かどうかも分かりませんから、もはやすべてをエンタメという前提で受け取っています。

周囲の雑音をシャットアウトし、自分自身だけを見つめ直した時に何が本当に必要なものかが見えてくる。現代人は常に慌ただしく情報を仕入れ過ぎです。たまには立ち止まって足元を見つめ直してみることをオススメします。

④ メディアからの情報

ちょうど先日「オルカン(全世界株式)否定の声について感じること:語り尽くしてボルテージと血圧が上がり過ぎた」でも触れましたが、人の手を介しているメディア情報は何らかの意思が含まれるものです。

オルカン(全世界株式)否定の声について感じること:語り尽くしてボルテージと血圧が上がり過ぎた
オルカン(全世界株式)否定の声について感じること:語り尽くしてボルテージと血圧が上がり過ぎたオルカン(全世界株式)に対して否定的なコメントを目にする機会が増えました。「出る杭は打たれる」ではありませんが、それだけ資産運用における市民権を得たのだとも思うわけです。ぺいぱ自身がそうした意見に対してどう感じているのかについて語り尽くします!...

例えばオルカンを否定するような取り上げ方をするメディアの背景には、編集方針として刺激的な見出しの方がアクセス数が稼げる、つまりは広告収入が普段よりも高く得られるのでそうしているという意思が隠れています。

また、特定の個人がそれを発信する場合は、手数料の安いオルカンよりも他の商品、特に手数料が高めで売り手が儲かるアクティブファンドや、インデックスの中でもインド株式などに注目を寄せる意図を持って発言していることもあるでしょう。

世の中の情報に公平中立なんてことはあり得ません。個人もメディアもすべてがポジショントークです。特に利害関係者まみれのメディアは必ずその情報の裏に狙いが隠されていますので、個人がその情報を利用する際にはそうした視点を持っておくことが大事です。

ぼくは長い間、勤務先で広報をしておりまして、その中でメディア記者との付き合いもたくさんありました。この人たちが書く記事というのは、見聞きした情報をありのままに文字へ起こしているのではありません。

全てとは言いませんが、基本はすでに書きたい枠組みが先にあり、そのストーリーに沿った情報を集めていく。こんな順番になります。結論ありきだというわけです。

これは何も記者の仕事だけが特殊だということではなく、人はそもそもそういう生き物だということです。ブログやYouTube動画を制作されている方も同じようなロジックで原稿を組まれることが多いのではないでしょうか。

先日、34年ぶりに日経平均株価が史上最高値更新した際に「当時の様子」ということで1990年のニュース映像を目にする機会が多くありました。

歴史では最高値圏から7,000円台まで落ちていくことになるわけですが、その当時の専門家は「2万円前半で押し目買いが入ってくる」なんて言っていたわけです。

結果論でしかありませんが、今そうした映像を見ると目も当てられません。金融業界の人たちからするとそうでも言わなきゃやってられなかったのでしょうし、祈るような気持ちもあったのでしょう。

いずれにしても「テレビで言ってたから大丈夫」とか「あのインフルエンサーが言っていたから安心」なんてことはない。すべてはストーリーありきなのです。

⑤ 失敗談を軽視する姿勢

皆さんは「成功談」と「失敗談」どちらを大事にしていますか?ぼくは圧倒的に後者です。しかし世の中には成功談のほうが溢れていますよね。それは皆がそちらを求めるからです。

資産形成の世界でも同じです。個別株の運用で億り人になった、普通の主婦が3,000万円貯めた、暗号資産を当ててタワマンに住んでる。こういう話の方が華があるし、「もしかしたら自分もできるんじゃないか…」なんて期待もさせてくれます。

でもね、実際そんなことはないです。同じことをしたって同じ結果にはなりません。投資の世界はタイミングも重要だからです。過去の話というのはそのタイミングを再現できませんから参考にならないんですね。

成功というのは数々の失敗の繰り返しの中で生まれていきます。裏を返せば失敗する確率を丁寧に潰していけば、成功確率は必然的に上がっていくということができます。

こうした理由から、過去の成功から学ぶよりも過去の失敗からの方が学びが多いとぼくは考えているわけです。例えばぼくが自身の失敗談としていつも2つの事例を挙げています。

<❌ぺいぱの失敗談>
 ・日本の個別株で出来もしないデイトレを行い100万円の損失。
 ・暗号資産ブームに乗っかり草コインで300万円の損失。

これ、悲しいですがどちらも再現性があります(笑)前者は知識もなくただゲーム感覚だったことが起因しているのですが、今でも同じことを取り組めば同じ失敗をするでしょう。

後者も同様に、猫も杓子もといった時期に手を出すとだいたいはその頂点で高値づかみして悲惨な最期を迎えます。特に暗号資産界隈はお金が投機的に飛び交いますから素人は一瞬で丸裸です。

では、ぼくの成功体験であるこちらはどうでしょうか。

<⭕️ぺいぱの成功談>
・2020年にドル建て養老保険の解約返戻金を個別株運用に回し元本割れした100万円をその年に回収。
・2021年6月に保有個別株をすべて売却してオルカンに一本化し現在1,500万円の含み益。

前者は、知人の勧めでよく考えずに購入した利回りの極めて低い養老保険を、家計改善の一環として解約。そうした商品を早期解約すると元本割れとなり、ぼく自身も例に漏れず100万円ほどの損失となりました。ただ、その後米国の個別株に資金を回しその年のうちに損失分を回収することができました。

これを「誰でもできるのか?」というと、難しいと思います。何故ならば100万円の損失を回収できたのはたまたまだからです。2020年はコロナ禍で瀕死の状態だった経済を支えるため、主要中央銀行による空前の金融緩和が続きました。その中で生まれた株高の恩恵をたまたま受けただけで、ぼくが今同じことをしようとしても難しいわけです。

後者については、含み益がここまで大きくなっている理由が円安と買い付け額にあります。2021年6月の円相場は110円前後でした。ぼくはここで2,500万円分のオルカンを一括買い付けしています。

その後、金融引き締めなどもありずっと横ばいで指数は推移していきましたが、ドル円が150円台という時代になりましたからほとんどはその効果による評価額増となっているわけです。もちろん買い付け金額の大きさが含み益の大きさに寄与していることは言うまでもありません。

では、これを今改めて再現可能かというとやはり難しいでしょう。いや、正確には「分からない」と言った方が正しいでしょうか。30年、50年と長期で考えれば右肩上がりで指数は推移すると考えますが、3年間でこの含み益の域へ到達できるかは未知数です。

これら事例を見ても、成功談は再現性が低く、失敗談は再現性が高いと感じていただけたのではないでしょうか。失敗の積み重ねの先に成功あり。これを心に留めておくと良いでしょう。

⑥ 緻密すぎるシミュレーション

何もシミュレーション自体が悪いと言っているわけではありません。要は頭の中だけで色々考えるよりも、一回やってしまった方が良いよ、ということです。ことわざで言うと「百聞は一見に如かず」というのがピタリと当てはまるでしょうか。

賢くて慎重で失敗を恐れる人ほどこうなる傾向にあります。1つのミスもしたくない。だから完璧な計画を練ってから行動をしよう。そのようなことです。

ただ、実際に「えいや」でやってしまった方がそこで得られる情報を活用してどんどん精度を高めていくことが可能なんですよね。元メジャーリーガーのイチローさんがこんなことを言ってました。

「ムダなことをしないと合理的になれない」

高校の野球部で指導に当たった際の感想を聞かれてこのように答えています。学力の高い学校の練習では効果や効率を意識するあまりムダがなさ過ぎるのだとか。一見ムダに思えることを積み重ねていくことが、結果として合理的につながるという趣旨です。

これは資産形成でもまったく同じことが言えるなと思いました。頭でっかちな人は何でもかんでも見えていることだけで優先順位を付けたがります。職場にもこういう人いませんか?

たしかに優先順位をつけることは大事。同時にあれもこれもできないからです。ただし何が合理的なのかは色々手を付けてみないと分からないことが多いのもまた事実です。

すべてをシミュレーションして最善の一手を考える時間があるなら、何か1つとりあえずやってみる。結果を早期に出してみる方が、答えには近づくとぼくは考えます。

投資の世界でも「持ち家」か「賃貸」かとか、「全世界株式」か「米国株式」かなんて永遠に議論され続けているテーマが存在します。これらは結局人や時期によるので1つの決まった答えはないわけです。

だからどれも1回やってみるのが良いですね。少なくてもぼくはそうしました。持ち家を手に入れつつ賃貸にも住んでますし、米国株式をやっていたこともありますが今はオルカンですし。

やってみた結果自分に合うなと思えば続ければ良いし、どっちも持ち続けたいならそうすれば良いし。その方が腹落ちするのでメンタル的にも強くなれますね。

人間の寿命は短いです。目の前にある選択肢をどんどん決めていかないと経験が増えません。ぼくの周りにいる成功した人というのは大抵判断が早い。それは判断してきた量が尋常じゃなく多く、それに比例して判断のスピードも精度もどんどん高まっているからです。

筋肉も判断も継続して鍛えないと衰えます。

⑦ 自分は特別という思い込み

最後はこれですね。先ほども触れましたが、ぼくは2004年に日本の個別株でデイトレとかスイングトレードなどをしていました。たいした知識もないのにです。でも不思議ですよね。自分は勝てると強く思っていましたから(笑)

これが若気の至りということなんでしょうか。でも若くなくてもそういう謎の自信みたいなもの、人間には備わってたりしますよね。買っている方には申し訳ないですが、宝くじなんていうのはまさにその一例なのかな、なんて思います。

SNS上での著名人を語った投資詐欺広告。こういうのも同様ですね。自分は引っかからない。騙されるわけがない。そう感じていた人ほど被害にあっています。これも背景には「自分は特別、他の人とは違う」そんな思い込みがあるのだと思います。

ぼく自身は2018年1月の暗号資産市場の大暴落でわずか1ヶ月間のうちに300万円以上を溶かしました。前月のボーナスも全額突っ込んでいましたが、やはりこの時も「おれならいける!」という根拠ない自信がありました。

ただし、この時を最後に少なくても資産形成に関する大事故というのは無くなったように思います。それはなぜか。「自分は極めて普通の人である」と定義をし直したからです。

目利き力も忍耐力も強運も持っていない。極めて普通なんだと。これを認識することでまず背伸びをしなくなります。背伸びというのは人より高いリターンを求めたり、大金持ちを目指したりなどです。

この認識ができたおかげで、極めて退屈なオルカンへのコア投資を3年近く続けることができているし、チャンネル登録者数がいまいちパッとしないやわらか中学校の運営も続けることができているわけです。

普通の人は普通の選択をただ淡々と続けていけば良い。それが結果的に一番良くなるから。これ、なんかどこかで聞いたことありませんか?そう、インデックスファンドがアクティブファンドよりも優れている理由と同じです。

世の中、普通であることを受け入れることが実は最強なのです。

おしらせ

キャラクター”ぺいぱ”がデザインされた「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテムがついに販売開始!トイレットペーパーを模したキャラデザの由来は、古くなったお札が再利用されてトイレットペーパーになることや、ウン(運)がつく縁起ものだからなど、諸説あり。いずれのアイテムも日常使いできるシンプルデザインです!ぜひお買い求めください!

「資産運用学園やわらか中学校」公式アイテム

さいごに

今回は「金融資産5,000万円達成までの道のりに仕掛けられた7つの落とし穴」をテーマに話を進めてきましたがいかがったでしょうか?

すでに何回もこれらの落とし穴に落ちてしまった、なんて人多いかもしれませんね。追加でアドバイスをするとすれば「早めにすべての落とし穴に落ちておいた方が良い」ということです。

これは「⑥ 緻密すぎるシミュレーション」で話したことにも通じるかもしれません。結局、人から聞いた話よりも実際に体験したことの方が得るものが多いわけです。

①から⑦まですべて経験済みという方は、かなり精神的に強靭になっていると思います。少なくてもぼくはそうです。「転んだら怪我をして痛い」。我々はこんな当たり前のことを、子どものころ無意識のうちに身をもって学んでいます。

資産形成の分野はなかなか目に見えづらいこともあり、こうした場数を踏むということが難しい実情もあります。もちろん現在は非常に優良な情報がブログやYouTubeで溢れていますし、新NISAやインデックスファンドといった魅力的な選択肢が提示もされています。

そうした点で「やんちゃな行動で怪我をする」「落とし穴に勢いよく落ちる」ようなケースは激減したのかもしれません。それでもぼくは早めに失敗をしておいた方が良いとも思います。

金融投資をしたことない定年を迎えたシニアが、大切な退職金をしょうもない金融商品に突っ込む、なんて話を耳にすることがあります。これは落とし穴にハマるのが遅すぎた例ですね。

新NISAでインデックスファンドを選んで資産形成を始められた方は、文句なくすばらしい一歩を踏み出されたと思いますし、そのまま継続いただくことを祈るばかりですが、それでも小さな失敗を繰り返してメンタルを若いうちに鍛えておいた方が良いです。

なぜならば退職金の話と同じで、将来お金が育った後にドデカい落とし穴に落ちてしまうことを最も避けなければいけないから。今回の話がそうしたことを考える上で、皆さんの何らかの助けになれば良いなと思います。

人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。

では、ごきげんよう。

今日のまとめ

穴は早めに落ちておけ!

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