・なぜそのマインドが刷り込まれたのか?:①「清貧の思想」と美意識
・なぜそのマインドが刷り込まれたのか?:②「一億総中流」の記憶
・なぜそのマインドが刷り込まれたのか?:③「勧善懲悪」における富裕層
・妬みがもたらす本当の悲劇
ごきげんよう、ぺいぱです。
このブログの内容は動画でも解説しています。
https://youtu.be/ua9o4HU9X-8
日本人は「お金を稼ぐことを悪」みたいな、「格差拡大を無条件で悪い」みたいな、そんなことを結構言うじゃないですか。
その根底にあるのは何なのかなっていうのを考えると
「なんかあいつだけは稼いでずるい、失敗しろ」(妬み)
「お金持ち見てると真面目に働く自分が惨めに見える」(嫉妬)
そういう、お金を持ってる人に対する強烈な妬み・嫉妬、そういうところがあるんじゃないかな、なんて思うわけです。
今回は、なぜお金を稼ぐことは悪いことだというマインドを日本人は根強く持っているのかを、ぺいぱなりに考えていこうと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!
なぜそのマインドが刷り込まれたのか?
あくまでですよ、ここからお話するのはぼくの主観で進めていきますんで「そんな見方もあるんだね」ぐらいで見てもらえればと思います。では早速いってみましょう!
日本には「清らかに貧しく生きる」、清貧って言いますよね。これを良しとする美学みたいなのがあるじゃないですか。この清貧っていうのは
「私欲を捨て行いは正しく潔白であれ」
「結果として生活が貧しくて質素だとしてもまあいいよね」
そういう生き方を指すわけですよ。
江戸時代、経済的には平民の一つであった商人の方が、圧倒的に武士と比べても豊かになったわけです。
ただ、政治を司っていた武士たちは「お金に執着するのはいやしいことだ」と、「貧しくったって清らかで高潔であることこそが人間として最もかっこいい生き方である」みたいな美学。武士道の精神とでも言いましょうか、こういうのを貫いてきたとされますよね。
これが、お金持ちを無条件で「きっと悪いことして稼いだに違いない」と斜めから見てしまうような、嫉妬混じりの視線っていうのを生み出していくことになったんじゃないかななんて思うわけです。
高度経済成長期に作られた「みんな同じ、みんな中流」みたいな均質化された社会構造の中で、他の人より頭一つ抜けて稼ぐことっていうのはコミュニティの輪を乱す行為として嫌われる傾向があったわけです。
特にお金の話を大っぴらにするっていうのは、周囲に対して
「私はあなたたちとは違うんです」
「あなたたちより上なんです」
みたいに宣言するような生々しさを含んでしまうからこそ、タブー視されてきた心理的側面もある。
ぺいぱ自身も経験あります。普段はお金の話って外ではそんなにしませんけども、たまに「マンションを持つとか借りるとか」、あとは「NISAを使って投資をするとかしないとか」っていう話題に触れることあるじゃないですか。
そういう話をし始めると、「またすぐお金の話をして!」って茶化す人がいるんですよね。それがもう日本社会そのものだななんて思うことがよくありました。
ドラマとか映画とか小説なんかもそうですけども、物語を作る上で誰もが直感的に「こいつは悪いやつだ」って認識できる悪役っていうのは必要でしょ。で、そういう魅力的な悪役がいる作品ほどいいドラマになるみたいな、そういう側面ありますよね。
日本だと、権力者とか大金持ちとかを悪の親玉にするみたいなのは多いわけよ。例えば
「悪徳商人」
「強欲な不動産王」
「冷酷な投資家」
みたいなね、そういうことよ。
こういうのを悪の親玉に据えると、視聴者の共感を得やすいっていうことはあるよね。
昭和から今にかけてもそうかもしれないけど多くないですか、そういうことが。これ、作り手側の安易な考え方だなぁなんて思うんです。結局、お金を持っている立場の人は、それは空想の物語であったとしても、お金を稼ぐまでのプロセスがあるはずじゃないですか。そういうのを全部すっ飛ばして、
「なんかお金持ってるから悪い」
「きっと誰かから搾取したに違いない」
そういう記号として消費されてるっていう側面は多分にあるよね。
日本のドラマとか映画の多くで、視聴者層である普通の一般市民って言うんでしょうか、そういう方々が感情移入しやすいように、主人公を「お金はないんだけど心が清らかな庶民」みたいな、そういう設定をするわけよ。
そうすることで対立軸となるライバルとか敵役って必然的にその逆「お金も権力もある冷徹なキャラクター」にならざるを得ないっていう側面があるよね。
だから構図としては
「貧しいけど愛や友情がある善」
vs
「豊かだけど孤独で冷酷な悪」
そういう対立構造がずっと繰り返される。で、そういうのを見て育っている人たちは脳内に、お金を稼ぐっていうのは=人間性を失うことだ、みたいな嫌悪感がすり込まれていってるんだと思うんです。
これね、じゃあ経済大国でもあり基軸通貨を持っている最大の国でもあるアメリカ合衆国はどうかっていう話ですよ。
ハリウッド映画では、自分で稼いだ億万長者っていう人が結構いらっしゃるよね。分かりやすいところでいくと、「アイアンマン」のトニー・スタークとか、「バットマン」のブルース・ウェインなんかはもうその象徴じゃないですか。
圧倒的な財力と知力を使って世界を救う憧れのヒーローとして描かれますよね。
もちろんその当人たちもいろんな苦悩を抱えながら戦ってるっていう側面はあれど、自分が積み上げてきた財を武器にして悪と戦うみたいな構図が描かれてるよね。
だからやっぱりアメリカだと「稼ぐ力」っていうのは強さと正義の象徴でもあるわけよ。だから胸を張ってお金稼ぎをする、そういう文化が根付いているからこそこういう物語が成立するっていうこともあるかもしれないね。
じゃあ、日本のヒーローに目を向けるとどうなんだって話なんですけど。比較的ですよ、今いろんな物語が紡がれてるから少し変化はあるのかもしれないけど、少なくとも40代のぺいぱが幼少期からずっと過ごしてきた日本において目にしたものっていうのは、
「私利私欲がなくて自己犠牲の精神で戦う清貧のヒーロー」
みたいな、そういう人が多くないですか。
ー例を挙げると「ドラゴンボール」ってありますよね、鳥山明先生の代表作ですけども。孫悟空っていう主人公がいるでしょ。この人って歴代の活躍を見てると地球を何度も救っている大ヒーローなわけですよ。
では経済的に見るとどうかっていうと、無職じゃないですか。で、その奥さんであるチチからは「悟空さ、働いてけろ!」みたいな。ずっと怒られてますよね。で、渋々農作業をするぐらいでしょ。ほとんど戦いとか修行以外に興味がないわけですよ。
だから、お金を稼ぐことには一切執着しないけどその圧倒的に強くて純粋な人間が一番かっこいいみたいな、そういう日本人が大好きなヒーロー像の象徴とも言えると思うんです。
あと、ぺいぱがすごい90年代に好きなドラマがあってね。それが「お金がない!」っていうドラマです。織田裕二さん演じる主人公が、貧乏なところから社会的に大成功するところまで成り上がる様子を爽快感を持って描いているっていうドラマなんです。
でも、なんかこれを思い返すとこのドラマこそが「お金は人を狂わせる悪」みたいな、そういうことをすごく描いてたなと思って。
「お金を持つと人間は汚れる」
「貧しいままでいる方が幸せである」
みたいなマインドを決定付けたひな形の作品だなと思うわけ。
さっき言ったように、主人公は貧乏なところから大企業の中に入り込んで、少しずつ行いが認められることによってどんどん出世していくわけよ。でも、そういう出世競争に勝ち上がっていけばいくほど、性格が冷酷になってね。今まで愛されていたキャラクターだったのに仲間を失っていき、最後には本当にお金を持つ。そして会社の中での役職として頂点を極めるんだけど、全てを失うわけですよ。これを自分から手放す。「やっぱりお金じゃなくて友情とか愛が大切だよね」みたいな。また、底辺からやり直していくっていうことで物語が綺麗に終わるわけです。
こういうのを見るとさ、視聴者は
「やっぱりお金っていうのは人を狂わせるよね」
「まあ別に貧しくても今のままいる方がいいよね」
そういう現状維持っていうのをものすごく肯定してくれる。稼いでいくとか、お金持ちになるとか、何か大きなことを成すみたいなことって、大変じゃないやろうとすると。時間も根気もかかるし。そういうことから逃げるための免罪符を受け取ってるような感じになるわけよ。
なんでね、アメリカのヒーローと日本のヒーローっていうのはそういう成り立ちとか構図が全然違うなっていうのはすごく感じます。
妬みがもたらす本当の悲劇
世の中、日々いろんなニュースがあるわけですけど中でも「格差拡大」ね。これも日本だとすごい悪いことのように言われるじゃないですか。「格差があるのは良くない」みたいな。これが引いては「お金持ちは良くない」みたいな、「特定の人だけお金を持ってるのは良くない」みたいな、そういうことにつながってると思うんですよ。
でもね、これ考え方によっては富める人がさらに富める社会になっていかないと、当たり前なんだけどボトムラインも上がっていかないと思うわけ。なので、お金を持っている人への妬みみたいなものが格差拡大を拒んでいる側面っていうのもあるよね。
そもそも世の中の構造って、富裕層が正当に稼いで得たお金を使って投資をして、新しい事業とか新しい雇用を生み出すからこそ、結果として社会全体の底上げにつながるわけじゃないですか。
だからお金を持っている人への嫉妬とか、足の引っ張り合いみたいなことをずっとしてるようにぺいぱ思うんですけど、日本がね。それが結果的にこの元気がない、どんどん貧しくなっている日本経済全体の縮図というか。成長を拒んでみんなで一緒に沈んでいくみたいなマインドを生み出してるっていっても言い過ぎではないんじゃないかなと思います。
おしらせ
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さいごに
ということで、今回は「お金を稼ぐことは悪というマインドを捨てろ」っていうことをテーマに話を進めていきましたけども、いかがだったでしょうか。
・なぜそのマインドが刷り込まれたのか?:①「清貧の思想」と美意識
・なぜそのマインドが刷り込まれたのか?:②「一億総中流」の記憶
・なぜそのマインドが刷り込まれたのか?:③「勧善懲悪」における富裕層
・妬みがもたらす本当の悲劇
皆さんは今回の話どのように受け止められたでしょうか。ご意見・ご感想などぜひコメント欄にいただけると嬉しいです。
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そしてこの「やわらか中学校」から生まれた4コママンガ「やわらかクエスト -お金と仕事と呪われし大陸-」をnoteで連載中。中世RPG風の世界観でお金や仕事に関するあるあるネタを扱った作品となっていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
ということで、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
人生はノーコンティニュー!悔いのないようにやっていきましょう。
では、ごきげんよう。
妬んでいる暇があれば稼ごう。

